前回の続きです。
冬場の喰いが渋い上に、足元が空洞になっている堤防に苦しめられながらも、かぶせ釣りで石鯛を狙っていますが、ここまでバラしが5回。
この状況を打破するためにロッドと仕掛けを変更する事にした。
今まで竿は、宇崎日清の『鬼彩』にハリスはフロロ5号を使用していたが、竿を宇崎日清『プロスペック』、ハリスをフロロ6号に変更。
これで、石鯛が掛かっても、多少強引にやり取り出来る。
堤防足元の空洞に潜られる前に浮かせる作戦だ。
ロッド変更後ムール貝を落としてみると数投目でアタリが出た。
すぐにアワセを入れて、リールをゴリ巻きして魚を浮かせる。
さすが、プロスペックのパワー、早々と魚が浮いて来た。
上がって来たのは30センチくらいのサンバソウ。
この程度の大きさなら難なく浮いて来ます。
まだまだアタリが続いているので、すぐに仕掛けを打ち返します。
ちょっと海の中も変わって来たのか、ムール貝が底付近まで来ると、アタリは出るが、アワセを入れても、中々乗らない。
数投してみても、同じように中々乗って来ない。
ここで、少し待ってからアワセを入れてみることにする。
すると、今度は乗った。
すぐにリールをゴリ巻きして、魚を浮かせようとするが、アタリが出た瞬間から堤防の足元の方向に走られていて、嫌な予感。
案の定、堤防足元の空洞に潜られ、ラインブレイク。
これで6バラし目。
もう、バラすのに慣れて来てしまった。
仕掛けをを作り直し、再開。
ムール貝を落とすと、まだまだアタリは出る。
慎重にタイミングを見計らい、アワセを入れる。
すると、ずっしりとした重量感。
様子見せずに一気にリールをゴリ巻きし、魚を浮かせる。
今度は底から魚を離す事に成功した。
たが、ここからも油断出来ない、休みを入れる事なくリールを巻き続ける。
魚も抵抗して来て、堤防下に潜ろうとするが強引に引っ張って阻止。
どうにか釣り上げる事に成功。
よく引きましたが、サイズは小さめの41センチ。
根ズレさせずに浮かせたつもりであったが、ラインを確認してみるとボロボロ。
気が付かない内に堤防下に入られていたようです。
ここの堤防は本当に、石鯛を狙うには難易度が高すぎます。
その後もかぶせ釣りを続けますが、石鯛は散ってしまい、外道が釣れ始めた。
イラ、久しぶりに釣りました。
ツノダシのスレ掛かり。
アタリも少なくなって来た。
もう石鯛は無理かと思い始めた頃に、ガツガツッとしたと思ったら、グイッとラインを引っ張られるアタリ。
油断していた。
アワセるのが一瞬遅れ、魚を堤防の足元の空洞へ潜らせてしまいラインブレイク。
これで、バラし7回目。
朝7時頃からかぶせ釣りを始めて、気がつけば15時。
その間アタリは出続けており、まともに休憩すらしていません。
そんな楽しい時間も終わりが近づいて来ました。
そろそろ片付けを始めなければ帰りの船に間に合わない。
最後の1投と思いムール貝投入。
35センチのサンバソウが釣れ、この1匹で納竿することに。
かぶせ釣りで一日中アタリが出続けたのは初めてです。
まだまだ続けたかったですが、こればかりは致し方ありません。
サンバソウと石鯛を何匹かお土産にし、朝マズメに釣ったメジロ、昨日の夜に釣ったアオリイカで、クーラーボックスは8割くらい埋まってしまいました。
お土産としては十分な量。
しかし、釣果としては7回も石鯛をバラしてしまったので悔しさ一杯。
まだまだ修行が足りません。
苦い思い出になってしまいましたが、これも五島列島の魚影の濃さがあってこそ。
いつかリベンジする日を夢見ながら後片付し、船付き場へ向かいます。
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